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強迫性障害

強迫性障害ってどんな病気? Obsessive Compulsive Disorder:OCD

バカバカしい(もしくは不快な)考えやイメージが、意志に反して繰り返し頭に浮かんできて、止めようと思っても自分の意志ではどうにもできずに苦しむ病気です。
強迫性障害を見逃さないための5つの質問です。当てはまっていることはありませんか?

  1. 1. 手が痛くなるくらい、何度も手洗いを繰り返しますか?
  2. 2. カギをかけたか、ガスの栓を締めたか、何度も同じことを確認しますか?
  3. 3. 不合理と分かっていても、頭の中に繰り返し起こってきて振り払うことのできない考えがありますか?
  4. 4. 1つ1つのことをやり終えるのに長い時間がかかりますか?
  5. 5. 順序正しいことや左右対称であることにとらわれていますか?

強迫性障害は決してめずらしい疾患ではなく、アメリカを中心に行なわれた調査では多くの患者さんがいることが報告されています。強迫性障害は「強迫観念」と「強迫行為」の二つを特徴とする病気です。

  「強迫観念」は不合理と分かっていても、繰り返し頭の中に起こってきて振り払うことができない考えのことです。

具体的には

自分や他人の尿、便、唾液が不潔で仕方ない ほこりやばい菌を過剰に心配する

などといった「不潔恐怖」に対するものが最も多いと言われています。

 「強迫行為」は自分では必要ないと分かっていて、止めようと努力しても、自分の思いに反して繰り返し行なってしまう行為のことです。

具体的には「確認強迫」と「洗浄強迫」がよくみられる症状です。

確認脅迫
戸締りされているか、ガス栓を閉めたか、電気器具のスイッチは消されているかなどを何度も確認すると言う行為です。
何度確認しても本当にその行為をちゃんと行ったかを信じられず、同じ行為をくり返します。
洗浄脅迫
手洗い、シャワー浴び、部屋の掃除、家具を磨くなどを執拗にくり返します。

強迫観念と強迫行為は関連することが多く、強迫観念を打ち消すために、強迫行為を行なわずにいられないということが多いと言われています。

「一日中、掃除と洗濯だけに明け暮れる日々」

〔強迫性障害の患者さんの例〕

B子さんは小さい頃から神経質で白黒はっきりしないと気がすまない性格でした。両親の話では、幼少期から同じ動作を何度も繰り返すといった不自然な行為が認められたこともありました。
症状が出たのは結婚後まもなく、自宅の掃除を過剰なほど念入りに時間をかけるようになった頃からでした。洗濯物を洗濯機から取り出すときに、少し洗濯機のふちに触れたような気がするだけでまた洗いなおしたり、掃除機をかけてもきちんとかけられていないような気がして何度もかけなおしたり、1日中掃除に明け暮れる日々が続くようになりました。夫が家にいる休日では、自分がちゃんと掃除機をかけられているか、かけ忘れている部分はないかなどを繰り返し質問します。

強迫性障害の原因と治療

強迫性障害の原因のひとつとして、脳内の情報伝達が乱れるという仮説があります。その仮説では、人間の脳の中には生活を円滑に行なうためにいろいろな情報が組み込まれているのですが、その中で、「汚れを避ける」や「安全を確認する」といったある特定の情報伝達経路が制御なく動き始めることによって強迫観念や強迫行為が生じると考えられています。このような脳の中の情報伝達にはセロトニンという神経伝達物質が関与しています。
そのため、強迫性障害の患者さんには、このセロトニンの量を調節する働きを持つSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)というタイプのおくすりが有効であると言われています。